鶴甲小学校・夏休み親子理科教室

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鶴甲小学校・夏休み親子理科教室


神戸大学サイエンスショップでは、7月20日(月・祝)、神戸市立鶴甲小学校の親子を対象に理科実験教室を開催しました。このイベントは、鶴甲小学校のPTAの方々のご希望を受けて開催するもので、今年で3回目となります。

4つの実験テーマ、「魔法のソフトウェアを使ってみよう」、「鳥になって空から町を見てみよう」、「いのちの誕生をみよう」、「ウミホタルの光のひみつ」、の中から、午前と午後に1つずつテーマを選んで参加してもらいました。鶴甲小学校の1年生から6年生およそ80名と親御さんがおよそ60名と、神戸大学発達科学部人間環境学科の1-3年生も参加して、子供たちとふれあいました。

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◆「魔法のソフトウェアを使ってみよう」では、1人1台のPCを使い、「スクイーク」というソフトウェアを使って、自由に絵を描くことから始めました。それぞれ思い思いの楽しい絵を描いたあと、その絵を自由に動かすことに挑戦しました。パソコンが身近なものとなり、子供たちは自分の思い通りに絵が動くことに驚いていました。

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◆「鳥になって空から町を見てみよう」では、「航空写真」と特殊なメガネを使って鶴甲小学校や六甲山を眺めてみました。写真では平面的に見えますが、写真を2枚並べて特殊なメガネを通してみると、山や建物が飛び出て、川がへこんで見えます。人間の目が、物を立体的に捉えるしくみについて学びました。

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◆「いのちの誕生をみよう」では、孵化直前のメダカの卵を観察しました。2ミリほどの卵を観察用のプレパラートに移して拡大鏡をあててみると、大きくて黒い目と心臓が動いているのがわかりました。中には、卵の中でくるっと回転するものもいました。運がよければ、卵の膜を破って泳ぎだす姿がみられました。子供たちは小さいいのちを感じることができたようです。

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◆「ウミホタルの光のひみつ」では、ウミホタルの姿と光る様子を観察しました。ウミホタルという生物はあまり知られていませんが、意外に身近な浜辺に住んでいます。名前からもわかるように、青くて美しい光を出します。ウミホタルを顕微鏡で観察すると、ミジンコのような姿がみられました。シャーレにウミホタルを入れて、部屋を真っ暗にし、水を少し注いでみると、シャーレの中で小さい青い光がたくさん見えました。暗闇の中で「光った!」と子供たちの声があがりました。

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朝から雨が降ったり陽がさしたりと、蒸し暑い一日でしたが、子供たちはそれぞれの実験に真剣に取り組んで、そして元気一杯楽しんでくれました。子供たちと一緒に、実は、親御さんたちも楽しんでいました。科学は子供から大人まで楽しめます。サイエンスショップでは、これからも、市民が楽しむ科学研究をサポートしていきたいと思います。

(神戸大学サイエンスショップ)